スキルその2とも通じてきますが、自分が聴いたと思った内容がもしかすると自分の色眼鏡を通して理解していることがあります。なので、話し手の意図を正しく理解しているか、言いたいことを間違いなく受け取っているかどうかを確認することが大事です。というのは、分かっていると思っていても実は分かっていない場合というのが少なくないのです。 お互いに認識を共有する機会を作ることで、考えの違いがあってもそこで埋まりますし、なにより、話し手が「分かってもらえた」、「そうなの!」と感じることができ、「この人はちゃんと話を聴いてくれている」という感覚に繋がります。
これは、自分が自分の理解を疑問に思ったときはもちろん、分かっていると思っているときに行っても効果は絶大です。
例えば、
事実確認:
「◯◯さんは昨日、同僚と✕✕をして、△△という結果になったということですね?」のような事実について自分が聴いたことを反復する
理解・認識の確認:
「〇〇さんは昨日、同僚と✕✕をして、△△という結果になった、という理解で合ってますか?」のように時系列を整理したり、ハッキリわからなかった点について自分なりの言葉で言い直してみる
「◯◯さんは昨日の結果に関して◇◇と仰りたいのかなと思ったのですが合ってますか?」のように、言わなかったけど言いたかったのではないかということを推測して言ってみる 推測した場合、間違っている可能性は大いにあります。それ以外でも認識が間違っている可能性もあります。しかし、この間違いをあまり心配しなくても大丈夫です。話し手は「んー、むしろ▽▽かな」や「あ、そうじゃなくて◎◎です」のように肯定的に訂正してくれることが多いです。これは聴き手がちゃんと話し手に関心を示しているということが理解できるからでしょう。
先日、私の次女が数学の授業の文句を言っていました。例えば、【X+3=12】という問題があった時、次女は暗算でそのまま【X=9】と出せてしまうが、学校の先生は【X+3=12 X+3-3=12-3 X=9】と、【=】の左側と右側両方に【-3】を置いて書く必要がある、と娘に言ったそうなのです。おそらく先生としては途中経過を理解しているか確認する必要もあるでしょうし、もっと難しい問題になったときのために今から途中経過も書く練習をしておくよう伝えたのだろうと思います。なので、私は先生の言い分を伝えたくなりました。「でもね。。。」と。で、ふと気づき、次女にきくことができました。 「今は文句を言いたいの?それとも先生の言い分がわからないの?」と。
次女は文句を言いたかっただけだそうなので、散々文句を言わせてあげ、スッキリするお手伝いができたと思います(その後、ちゃんと途中経過を書いているかどうかは確認できていないので、これは要確認だと気づきました)。
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